photo credit: vinayaketx Top 12 Tips To INCREASE ADSENSE REVENUE | Adsense Optimization 2018 via photopin (license)
最近AdSenseで「自動広告」なるものが使えるようになりました。 とても便利でお手軽で、素晴らしいソリューションだと感動しました。 しかし「AIが人々の仕事を奪っちゃう!」とまでは行きませんが、少し危機感も感じてます(後述)・・・。
てことで、ちょっとホットなAdSenseの「自動広告」について(遅ればせながら)書いておきます。
まずは「AdSense(アドセンス)ってなに?」って所から
(ここはAdSenseのアカウントを持ってる人は読み飛ばしてもらって結構です)
AdSenseはGoogleの広告配信サービスです。自社製品やサービスを宣伝したい広告主と、ブログやWebサイトをインターネットに公開している人(=サイト運営者)をAdSenseが結びつけ、広告主の広告をサイト運営者のサイトへ表示します。
サイト運営者は自分のサイトの広告を表示したい場所に、広告ユニットというAdSenseが提供するHTML要素(SCRIPTとDIV)を貼り付けます。広告ユニットはAdSenseの管理画面で、サイズや種類を指定して自分で作る必要がありますよ。この広告ユニットをサイトを訪れた人(=サイト来訪者)が見たり、クリックしたりすると、サイト運営者に収入が発生するのです。
AdSense自体の収入源は広告主から出される広告の掲載料金(出稿料)なのですが、そこから運営者のサイト内で実際に広告が表示された回数(=PV:ページビュー)や、サイト来訪者が興味を示した度合い(≒クリック数)に応じて、サイト運営者に一定の金額が還元されます(=サイト運営者の収益額、もしくは見積もり収益額)。
サイト運営者の収益額は、広告が表示された回数とクリックされた回数にほぼ比例しているのですが、実際には表示された広告や世の中の動きによって細かく変動します。 しかし、少なくともある一定期間内の平均として、PVに対する収益の指標は存在していますので、サイト運営者が効率よく収益を上げるには、自サイトのPVを上げることと、PVに対して効率よく収益を上げること(=たくさんクリックしてもらうこと)です。
「自動広告」の便利なところ・凄いところ
さて本題。「自動広告」の便利なところですが、簡単に言ってしまえば、広告の表示位置やサイズをあれこれ考える必要がないところ。
専門知識が不要です
既にAdSenseを利用している方たちならおわかりでしょう。 広告ユニットの表示位置やサイズには流行りあって、そのとき「どう選択するか?」は、それなりのテクニックやノウハウだったと思います。
でも自動広告では考える必要がなくなりました。 ブログやWEBサイトに所定のスクリプトを貼り付ければ、Googleさんがサイト内の最適な表示位置とサイズを決定して、広告ユニットを表示してくれるのです。 つまりサイトの運営者は「サイト来訪者に最高に訴求する広告は、どこにどれぐらいのサイズだろうか?」などと頭をひねる必要がありません。
加えて、
レイアウトをいじらなくて済みますね
多くの(特に無料の)ブログシステムでは、レイアウトへのアクセスに制限がかかっている場合や、編集しづらい場合がありますね。
そのため自分で「最適だ」と考えた位置に広告を表示できなかったり、特定のプログラミングスキル(JavaScript, HTML, DOM, CSS)を習得しなければならなかったりしていました。あたしはそこは、それなりに専門なので問題ありませんけれど、おしゃれで小粋な次世代ブロガー全員が、その方面に明るいわけではありません。
しかし繰り返しになりますが、自動広告ではグーグルさんが最適な位置に表示してくれるので、まったく問題になりません。
だから参入障壁がなくなった
広告のレイアウトを一度決めたら、あとからあまり変更しないとは思いますが、AdSenseへの参入障壁にはなっていたような気もします。
しかし、これから始めようという人にとって「自動広告」で敷居は下がった、もしくは敷居がなくなった。
これはおそらくすごいことだと思うんですよ。
さらに端末種類を選ばない
AdSenseには、以前からモバイル用のページ単位の広告というのがあり、所定のスクリプトを貼るだけで、モバイルの画面に広告を表示してくれるというものでした。ページ遷移時に画面全面の広告だったり、コンテンツの上部や下部に表示してくれたりするものでした。しかし今回利用可能になった自動広告はすべての端末に有効なんです。
当面は収入アップを見込めるかも?
グーグルさんにとってAdSenseの売上は収入の大きな柱ですよね。 そしてこれまでの20年近くでWebサイトと広告に関するビッグデータを持っています。 さらに人工知能で先頭を走る大企業ですから、広告を妙なところに貼っちゃうはずがないのです(多分)。
実際に、今回手前のブログやWEBサイトで使ってみたのですが、広告ユニットの表示回数が多くなって見積収益額も上昇傾向にあるような気がします。まだあくまでも「感覚的に」の域ですが。
ということで、
AdSenseのコードをコピー
AdSenseへ行って、
左上の ≡ をクリックするとメニューが開きます。
メニューの [広告の設定]/[自動広告] をポイントすると、自動広告の設定画面が表示されますね。
ここで右上の「自動広告を設定」をクリックすると、以下のように、ヘッダーに貼り付けるコードが表示されます。 下に表示されている「コードスニペットをコピー」して、HEADに貼り付けるとヨロシイ。
はてなブログでHEADにコードを貼り付ける
ダッシュボードの左のメニューから「設定」をクリックし、右側に表示された「詳細」タブページの真ん中から少し下辺りの 「検索エンジン最適化」というブロックに「headに要素を追加」というテキストボックスがあるでしょう。
そこの最初か最後にAdSenseの自動広告の設定でコピーしたコードをペーストすれば良い。マジこれだけです。
HEADじゃなくてもいいみたい
はてなブログではHEADに貼り付けられますが、それができないブログもあります(ココログBasicとかね)。
でも大丈夫。
AdSenseの設定画面では「HEADに貼り付ける」と指示されていますが、実際には別な場所(例えばサイドメニューのリストとか) でもかまわないようです(Chromeだけで確認しました)。
なのでHEADの内容にアクセス出来ないようなブログシステムでも、自動広告は使えるようです。
ただし、非公式な使い方ではあるので自己責任で。
どこに危機感を感じているのか?
これまで読んでいただいた方は「そんな嬉しいお話なのに何に危機感を感じているの?」と思われてるかもしれません。
それはまあ、非常にせこい話なのですが、参入障壁が下がって、みんなが使い始めたらクリック単価が下がるんじゃないの?(涙)ってことなんですね(=死活問題)。
「薦めておいて何言ってる!(書かなきゃいいのに!)」との、お叱りの言葉もなく、ご清聴ありがとうございました!
いやマジで、ゲームのルールが変わった気がするんですよねえ。