USBシリアル変換ケーブル無しで、ループバックテストができる、「仮想シリアルポートドライバ Null-modem emulator(com0com)」
最近の、ほとんどのPCには「シリアルポート(COMポート)」がありませんので、シリアル通信するソフトは、「USBシリアル変換ケーブル」を使うと思います。
実際に通信をするには、この変換ケーブルとシリアルケーブルが必要です。
PC単体で通信ソフトの動作確認をするにはループバックさせるため変換ケーブルが2つ必要。通信データはUSBポートから出てシリアル変換され、クロスケーブルを通って、別のUSBポートへ戻ってきますから、両方のUSBポートでシリアル変換しなければならないわけです。動作確認したいだけなのに、えらい無駄です。
「これってケーブル無しで、なんとかならないの?」
ということで、「仮想シリアルポートドライバー Null-modem emulator(com0com)」のご紹介。 実シリアルポートも、変換ケーブルも、シリアルケーブルも不要、USBだって必要ありません。
仮想シリアルポートドライバー Null-modem emulator(com0com)
⇒ http://sourceforge.net/projects/com0com/
com2comは、PC上に、互いに接続された2つの仮想シリアルポートを作成するドライバーです。
インストールすると、すでに2つのシリアルポート(ポート名CNCA0,CNCB0)がセットアップされています。
設定の変更(名前の変更やペアの追加・削除など)はセットアップ用のコマンドラインから行います。
シリアルポート名の先頭3文字を「COM」と決めちゃってるソフトもありますから、そういう時は、以下のコマンドで変更できます。
> change CNCA0 PortName=COM11 > change CNCB0 PortName=COM12
おまけ
シリアルポートから受信した情報をそのままそっくり送信してくれるComLoopというソフトです。 2000年に作られていますが、Windows7の仮想シリアルデバイスでも動作してくれました。 まあ、通信プログラムを組む人は試験用のソフトくらいサクッと作ると思いますが、手抜けるところは抜いたほうが、ね。
RS-232Cループバックテストプログラム ComLoop
⇒ http://www.vector.co.jp/soft/win95/hardware/se158260.html
(この記事は2013年5月14日 USBシリアル変換ケーブル無しで、ループバックテストができる、「仮想シリアルポートドライバ Null-modem emulator(com0com)」 - ぱぱろぐのこころぐに加筆修正したものです)